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#48 時よ止まれ

last update Last Updated: 2025-07-20 23:57:43

「YURAちゃんの雑談配信!はーじめーるよー!と、いうわけで始まりましたYURAちゃんのYURAによるYURAのお兄ちゃんお姉ちゃんのための雑談配信!なんか話さなきゃいけないことがあったような気がしますが、今ちょっとド忘れしちゃったので思い出すまでは質問箱を漁りつつ適当に話していきたいと思います!」

――不意打ちのお兄ちゃん呼びは良くn……_( _×ω× )_

――ちょ、不意打ちはやm……_( _×ω× )_

――カハッ……_( _×ω× )_

――俺はお兄ちゃんとして耐えきっt……_( _×ω× )_

――お、お姉ちゃん……ぐへへ_( _×ω× )_

――_( _×ω× )_

――あれ?今来たんだけどみんなは?

――_( _×ω× )_

――同じく今来たんだけどコメ欄の流れ遅くね?

――危ない危ないあまりの尊さに死ぬところだったぜ

――何があったの?教えてエロい人

――枠始まる→唐突なお兄ちゃんお姉ちゃん呼び→死

――なるほど理解

――大事な場面を見逃したのを悔やむべきか生きて配信を見れそうなのを喜ぶべきか……

「ゲティスバーグ演説のパロディに誰も突っ込まない……だと?これは深刻なツッコミ不足ですね。あかねママでも巻き込んでツッコミさせようかな……」

――ツッコミ?無理です先に死んでしまいます

――その途中にお兄ちゃんとかお姉ちゃんとか言うのが悪いんよ(いいぞもっと言って!)

――リスナーを舐めるなよ?あれを聞いて意識を保っていられるようなやつはここにいない!

――禿同

――また髪の話して!

――もっと普段からお兄ちゃんお姉ちゃんって呼んでくれたら俺らも耐性ができてツッコミできる気がする!

――↑それだァ!

――おまえ……天才か?

「ねぇね、にぃに!だーいすき!」

 ちょっとしたイタズラのつもりだったのに……。それがまさかこんな結果になるだなんて思いもしなかった。リスナーたちにとって銃弾にも等しいその言葉。それが今放たれてしまった。

 その結果が……いま目の前で起きているコメント欄の停止だった。

「あの……君ら耐性なさ過ぎない?私生活とか大丈夫そ?道端で突然鼻血を吹き出しながらぶっ倒れたりしてない?気を付けなよ?普通に不審者だからさ。聞きたくないよ?君らの不審者情報とか。おーい!もしもーし!みんな生きてる〜?」

 コメント欄が再び動きだすまで残り…
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    ――急上昇から来ました〜ってなんです?この惨状は 「枠に来て下さりありがとうございますぬなめネキさん!あ、初投稿動画にコメントくれた方ですよね!是非是非ゆっくりしていってください!リスナーさんに媚びたら動揺したのかキュン死したのかコメント欄が急に動かなくなっちゃって……。」――え?一回コメントしただけなのに認知されてるんですか!?てかキュン死って……「そりゃ覚えますよ!コメントしてくれる人はまだまだ覚えていられる人数しかいないですしね!は?キュン死?ってなりますよね!私も意味わからないですもん!新規さんも困惑しちゃってるんで、死んでる人たちもそろそろコメントに戻ってきてもらっていいです?」――ほんとにコメント欄固まっちゃってますね「環境の問題とかならまだ解決のしようもあるんですけどね。はぁ……おにぃたまとおねぇたまが話してくれないから私寂しいの。」――いや、だから不意打ちのおにぃたまは……_( _×ω× )_――不意打ちはやめろと何度言えb……_( _×ω× )_――カハッ……_( _×ω× )_――俺はお兄ちゃんとして耐えきっt……_( _×ω× )_――お、お姉ちゃん……ぐへへ_( _×ω× )_――_( _×ω× )_「あ、復活した。そして死んでいった。ぬなめネキは無事ですよね?あっち側じゃないですよね?」――くっ……危なかったけどギリギリ耐えれた……――しょ、初見で耐え切るだと!?――こ、こいつ……強い!――ぬなめネキって何もm……あ!――はいそこ〜余計なこと言わない!「へ?ぬなめネキさんって有名な方なんですか?あ、そういえばボカロPにぬなめさんって方いましたよね!」――Σ(=ω=;)ギクッ――ぬなめネキ、もう諦めるんだ――年貢の納め時ってやつやね――あ、あの……ここから入れる保険とかって!――ない――ねぇよ!――あるわけないやろ――ぬなめニキ、もう無理だよ「さすがに私なんかの枠にいるとは思えないですし、ぬなめさんの有名な古参ファンだったりするんですかね。」――おっとぉ?流れ変わったな――う、うんそうなんだよね。俺がぬなめPの最古参だから界隈の中でちょっぴり名前知られてる的な?――いや、最古参ではあるけども……――最古参というより……いや言うのはやめておこう――賢明な判断だね 

  • 憧れに手を伸ばせ   #48 時よ止まれ

    「YURAちゃんの雑談配信!はーじめーるよー!と、いうわけで始まりましたYURAちゃんのYURAによるYURAのお兄ちゃんお姉ちゃんのための雑談配信!なんか話さなきゃいけないことがあったような気がしますが、今ちょっとド忘れしちゃったので思い出すまでは質問箱を漁りつつ適当に話していきたいと思います!」――不意打ちのお兄ちゃん呼びは良くn……_( _×ω× )_――ちょ、不意打ちはやm……_( _×ω× )_――カハッ……_( _×ω× )_――俺はお兄ちゃんとして耐えきっt……_( _×ω× )_――お、お姉ちゃん……ぐへへ_( _×ω× )_――_( _×ω× )_――あれ?今来たんだけどみんなは?――_( _×ω× )_――同じく今来たんだけどコメ欄の流れ遅くね?――危ない危ないあまりの尊さに死ぬところだったぜ――何があったの?教えてエロい人――枠始まる→唐突なお兄ちゃんお姉ちゃん呼び→死――なるほど理解――大事な場面を見逃したのを悔やむべきか生きて配信を見れそうなのを喜ぶべきか……「ゲティスバーグ演説のパロディに誰も突っ込まない……だと?これは深刻なツッコミ不足ですね。あかねママでも巻き込んでツッコミさせようかな……」――ツッコミ?無理です先に死んでしまいます――その途中にお兄ちゃんとかお姉ちゃんとか言うのが悪いんよ(いいぞもっと言って!)――リスナーを舐めるなよ?あれを聞いて意識を保っていられるようなやつはここにいない!――禿同――また髪の話して!――もっと普段からお兄ちゃんお姉ちゃんって呼んでくれたら俺らも耐性ができてツッコミできる気がする!――↑それだァ!――おまえ……天才か?「ねぇね、にぃに!だーいすき!」 ちょっとしたイタズラのつもりだったのに……。それがまさかこんな結果になるだなんて思いもしなかった。リスナーたちにとって銃弾にも等しいその言葉。それが今放たれてしまった。 その結果が……いま目の前で起きているコメント欄の停止だった。「あの……君ら耐性なさ過ぎない?私生活とか大丈夫そ?道端で突然鼻血を吹き出しながらぶっ倒れたりしてない?気を付けなよ?普通に不審者だからさ。聞きたくないよ?君らの不審者情報とか。おーい!もしもーし!みんな生きてる〜?」 コメント欄が再び動きだすまで残り…

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    「あのさ、一旦ね?一旦なかったことにしない今日の配信。あまりに内容がすぎる。」――そう……だな――俺らは何も見ていない、それでいいか?――誰がやるかあんなクソゲー――ワタシナニモミテナイ――お、おう……どんまい――想像の数倍酷かったな「みんな、ありがとね。この配信はアーカイブを残さないことにします。それとこの配信に限り、切り抜きを禁止させていただきます。ご協力お願いいたします。それじゃあ、おつゆらでした〜!」 マイクよし、ようつべ君よし、パソコンよし、全部閉じたな。精神的に疲れてる時こそ入念なチェックしなきゃだからね。ふん、ふん、ふん。大丈夫そう……かな? 「ふぅ……なんかめちゃくちゃ疲れた。今日は作業する気にもならないしとりあえず寝ようかな。」◇◇「ふわぁ〜眠っ……昨日何もしないで寝たし配信内容の振り返りだけしちゃおうかな。」  結局昨日どんな感じだったっけか。まぁ確かアーカイブは公開してないけどデータはあるしそこら辺は見ればわかるか。 あ、アーカイブ間違って公開設置になってたりしてないよね?ふぅ……それは大丈夫そうだね。マジで焦った。(数分後……) なんだあのクソゲー!見れたもんじゃないよあんなの!配信内容グダグダだし!何をどうしたらあんな死ぬかバグるかしかしないゲーム配信になる訳?BGMもだっせぇしよぉ!配信のノリというか流れというかがあったからリスナーのみんなもギリ一緒にいてくれたけどあんなもん誰がアーカイブ見んねん!ゲーム配信と言えるのかも怪しいじゃねぇかよぉ! あの終わりきった配信の空気感を変えるためにも早急にまともな配信をするべきだよね……視聴者参加型のゲーム大会とかはベタだけどグダることもなさそうだしいいかも!次はちゃんとよく分からないゲームじゃなくて天下の〇天堂様のゲームをしよう。 そうと決まればちゃんと配信に関してのルールとか確認しておかなきゃだね!まぁ収益化まだだし大して気にするようなものはなかった気がするけど……「由良〜朝ごはんできてるよー!」 あ、おばあちゃんだ!今日は卵かけご飯の気分だなぁ〜。さてさてさ〜て、朝ごはんなんだろう! 「はーい!今行くー!」 嫌な記憶なんて寝てご飯食べたら吹き飛ぶのだ!ごっはん〜♪ごっはん〜♪ごっはっん〜♪今日〜のごはんはなんだろな〜♪

  • 憧れに手を伸ばせ   #46.5 独白①

     わしは二度も同じミスをした。一度目は二人が婚約の挨拶に来たあの日。二度目は娘である由佳が由良を出産した後にあの男が由良に向ける視線を見たあの日。 今思い返せば兆候はあったし、あの男の行動に違和感を覚えることもあった。冷静に分析すれば見抜けたはずだった。他のものなどどうでもいいと言わんばかりの由佳への異常な執着。そして……由佳の関心を奪う由良に対する敵愾心。わしが気付いていれば何か変わったかもしれない。もちろん何も変わらない可能性もある。 ただ事実なのは、わしが違和感に対して何もしなかったこと。その後、あの男が由良を捨てたこと。 今わしがあの子を大事にしているのも可愛がっているのも全部あの日の間違いの贖罪なのではないかあの子に娘を重ねているのではないか。そんな風に思うことがある。 もし自分の行いの理由がそうなら娘にもあの子にも失礼なことだろう。あの子を見ているようで娘を見ているだけなど許されることでは無い。あの子は娘の代替品ではないし、自らの罪悪感を解消するための都合のいい道具でもない。 それは分かっている。分かってはいるのだがそんな考えが頭をよぎる。何をするにも自分が何故それをしたのか、疑ってしまう。一度頭をよぎったその疑念はいつまで経ったも晴れることはなかった。 残された時間はもうあまりないというのに何をウダウダと悩んでいるのだろうな。そんなことを考えている時間などないというのに。わしはあの子の祖父として、育ての親として何ができるのだろうか。 あの子の成長を見続けられないのはちと悔しいがこれも天命。受け入れるしかない。わかってる。頭ではわかっているんだよ。 愛する孫に、子供たちに。そして、愛する妻に。わしに何ができるのか。何を残せるのか。そんなふうに考えると頭が真っ白になる。 由佳よ、わしは不安で不安でしょうがないのだ。死ぬことなんて怖くないと思っていた。死ぬその瞬間まで今を一生懸命生き続ければ死への恐怖なんてなくなると思っていた。 だが、今のわしは臆病者だ。怖く怖くて仕方がない。愛する者達に触れられなくなることが、言葉をかけられなくなることが、いつか思い出されなくなることが。 強いなぁ、由佳は。最期の瞬間まで由良のために強い母親であり続けた。愛を伝え、前を向かせ、あの子支えであり続ける。それがどれだけ難しいことか。 わしにもお前と同じ

  • 憧れに手を伸ばせ   #46 ゲーム?明日やるよ?

    「え〜みんな知らないの?ボールに乗って移動したり背後から化け物が現れる競技があるなら進路を意図的に塞いで抜かせないようにする陸上競技があってもおかしくないと思うんだけど……」――例全部サッカーじゃねぇか!ーー超次元なアレはサッカーとは別物定期――ルールがあるってことはルールの中なら何してもいいってこと……なのか?――陸上を楽しめるかは環境による、ちな俺のとこの環境はクソ――スポーツはルールの中で全力を出すのが礼儀なのだ!――まぁ競技において一番の敵は監督だったりするからな……3連覇がかかった3年の高体連で違う種目に勝手に申し込みしたアイツは俺は許さない――↑どんまい「説明しよう!今日やる育成型レースゲーム"TRACKING"。通称トラキンはですね、今回選手を育ててレースに出させるゲームなんです。これ、実はめちゃくちゃ凝ってるんです。いくつかのトレーニングを組み合わせて自分なりに練習メニューを組むんですが、それによってステータスの上がる部分が変わります。」――シミュレーションゲームじゃねぇかwww――制作者コメ「これはレースゲーです(バンッ)」――やっぱり制作者も気にしてるのか――そりゃ散々ゲームフィードバックコメに書かれりゃな「あと、加えて選手に対する発言によってはサボったり引退しちゃうんですよね。これならまだ普通にちゃんとしたゲームなんですけど、ちゃんとクソゲー要素があるんです。それはまた後でゲームしながら話していきます。 えーっと最初からっと。クソ長ムービーの間……何します?あ、今後の配信の予定でも話しますか。今後の配信では気が済むまでこのゲームで遊んでます!ゲームしながら別のことしたりもある感じでーす!以上です。」――お、ついに始まるのか――10円の価値があるのか見物だな――なんかさぁ……地味そうじゃない?――しー!しー!――陸上競技に派手さを求めちゃおしまいだよ――ランナーがみんなビーム出すかもしれないじゃん――セイバーかよ!――ビーム出せないランナーはランナーじゃないとか言われるん?「…………。」――なんか言えよ!――え?ビーム出るん!?――勝利約束されちゃう?――何からビーム出るんだろ、かかと?「……………………。」

  • 憧れに手を伸ばせ   #45 そうだゲームしよう!

    「この星を征服しにきた宇宙人の末裔してます!スーパーVTuberのYURAです!今日はゲーム配信やってくよ〜!」 ――毎度思うけど挨拶落ち着かないよな ――固定の挨拶とか覚えてられないかららしいぞ? ――いつも違うならミスがミスにならないってか? ――そういうの覚えられないのは作者もらしい ――ちゃんとしたの考えるのめんどくさいし…… 「一人くらいなんのゲームやるのか興味持ってくれてもいいと思うんだよね、私。えーっとですね、今回やるのはネットに転がってた10円育成レースゲーとなっております!いぇーい!」 ――クソゲーの匂いしかしないんだが…… ――奇遇だな、俺もだ ――値段からしてもうお察しなのよね ――ひとまず見ようぜ!きっと俺らのYURAちゃんが予想の遥か上の衛星軌道上を回ってくれるからさ! ――YURAちゃんが……お星様に…… 「おいコラ勝手に私を殺すな!このゲームはなんと!平均評価が驚異のおよそ星5.0!凄いですねぇ〜!最高評価の星5が付いたのが何故か全部同じ日のほぼ同じ時刻でした!なんと言うかもういっそ清々しい!」 ――どっからどう見てもサクラで草 ――隠す気皆無やないですかいwww ――もはや某サクラ確認サイトさんもまさかのオープン具合で涙目ですわ 「サクラチェ……某サクラ確認サイトさんとこ覗いたらなんて書いてあったと思う?そのゲーム……サクラ度0%だってさ!もうよく分かんなくなってた!当作品はフィクションです。実際のサイト、団体とは一切関係がありません。あれ?私今誰に喋って……。まぁいいか、さっそくゲーム画面を映していきますね!」 ――レースゲームかぁ〜乗り物系かなぁ ――クソゲーだし障害物競走的なのかもよ? ――敵避けながらジャンプする的なかぁ〜 ――ワクワクてかてか! 「あ、そうそう!今回のゲーム、レースゲームはレースゲームでも陸上競技です!時に煽り合い、時に邪魔をし、時に流血もするあの陸上競技!そして!漂うクソゲー臭!スポーツマンシップに則って張り切ってプレイしていきましょう!」 ――えーっと……俺らの知ってる陸上競技と同じ? ――言いたいことが分からんでもないけども ――やってるの一部だヨ!怖い競技じゃないヨ! ――スポーツマン……シップ? ――ダイタイソンナカンジダヨ!

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